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こんにちは。歯科衛生士のLMです。

11月は、少しずつ季節がゆっくり進んでいくような、どこか心地よい時間が流れる時期ですね。朝晩の空気が澄み、過ごしやすい日が増える一方で、夏の疲れがようやく抜けてくるような感覚を持たれている方も多いのではないでしょうか。

年末に向けて予定が立て込んでくる前に、「今通っている治療をいつまでに終わらせられるか」を気にされる方も増えてくる時期です。

今回は、「根管治療って何回通えば終わるの?」「なぜこんなに回数がかかるの?」と疑問に感じて検索されている方もいらっしゃるかと思います。

実際の臨床でも、「思っていたより回数が多い」「なかなか終わらない」と不安を感じる方は少なくありません。

この記事では、根管治療の回数の目安や治療の流れ、回数が変わる理由、そして当院で行っている精密根管治療についてわかりやすく解説します。

根管治療とは?

根管治療とは、虫歯が神経まで進行した際に行う治療で、感染した神経を取り除き、歯の内部をきれいに消毒する処置です。

歯の根の中には「根管(こんかん)」と呼ばれる細い管があり、その中に神経や血管が通っています。ここに細菌が入り込むと、炎症や痛み、膿の原因になります。

根管治療は、この根管の中をきれいにして、再び細菌が入り込まないように密閉することで、歯を抜かずに残すための治療です。

歯の根は、建物でいえば「基礎」にあたる部分です。どんなに立派な被せ物を作っても、土台となる根の中がきちんと治っていなければ、長く使い続けることはできません。

根管治療は何回くらいかかる?

根管治療の回数は、治療の方法と歯の状態によって大きく変わります。

一般的な保険診療の根管治療では、1回30分程度の治療を4~5回ほど通院して行うことが多いです。難しいケースでは、それ以上かかることもあります。

一方、当院で行っている精密根管治療では、1回あたり60~90分ほどしっかり時間をとって治療を進めるため、通院回数は1~3回程度と比較的少なくなります。

なお、根管治療が終わった後には土台や被せ物を作る工程があるため、歯全体の治療としてはもう少し期間がかかります。

根管治療の基本的な流れ

根管治療は、主に次のような流れで進みます。

①検査・診断

レントゲンなどで、虫歯の深さや根の形、根の先の炎症の有無を確認します。

②神経の除去・根管の清掃

麻酔をしたうえで、感染した神経や汚れを取り除きます。専用の器具を使い、細い根管の中を丁寧に清掃していきます。

③消毒

根管の中を洗浄・消毒します。状態によっては薬を入れて仮のフタをし、次回まで様子を見ます。

④根管充填(こんかんじゅうてん)

細菌が十分に減り、症状が落ち着いたことを確認したら、根管の中を専用の材料で隙間なく詰めて密閉します。

⑤土台・被せ物

最後に土台を立て、被せ物をして歯の形と噛む機能を回復させます。

根管治療の通院回数が増える理由

根管治療の回数が増える主な理由は以下の通りです。

感染の程度が強い

細菌の感染が広がっている場合、消毒に時間がかかります。

根の形が複雑

歯の根の中は非常に細く、曲がっていたり枝分かれしていたりすることもあり、処置が難しいケースがあります。

奥歯は根の数が多い

前歯は根管が1本のことが多いのに対し、奥歯は3~4本あることが一般的です。根の数が多いほど処置に時間がかかります。

再治療の場合

一度治療した歯の再治療では、以前の材料を取り除く必要があり、回数が増える傾向があります。

症状が安定していない

痛みや膿がある場合、症状が落ち着くまで慎重に進める必要があります。

なぜ通院が複数回になるの?

患者さんからよくある質問の一つに、「一度で終わらせることはできないの?」というものがあります。

根管治療は「細菌をしっかり取り除き、再び入り込まないように密閉すること」が目的です。1回の治療時間が短いと、どうしても少しずつ進めることになり、その分通院回数が増えていきます。

一方で、1回の治療時間を長く確保し、根の中を細部まで確認できる環境が整っていれば、少ない回数でしっかりと治療を進められる場合もあります。

大切なのは、回数の多さ・少なさそのものではなく、根の中の細菌をどれだけ確実に取り除けるかという点です。

当院の精密根管治療について

根管治療の成功を左右するのは、「見えない根の中をどれだけ正確に把握し、きれいにできるか」です。当院では、次のような設備・方法を取り入れた精密根管治療を行っています。

歯科用CTによる精密検査

一般的なレントゲンは平面の画像ですが、CTでは歯の内部を立体的に確認できます。見落としやすい根管や根の曲がり具合、根の先の病巣の状態まで把握したうえで治療計画を立てられます。

マイクロスコープによる拡大視野

肉眼では見えない根管の内部を拡大しながら治療を行います。悪い部分をピンポイントで取り除けるため、取り残しのリスクを抑えることにつながります。

ラバーダム防湿

治療する歯のまわりを専用のシートで覆い、唾液に含まれる細菌が根の中に入り込むのを防ぎます。

ニッケルチタンファイル

しなやかに曲がる器具を使うことで、曲がった根管でも形を大きく変えずに根の先付近まで清掃できます。

MTAセメント(自費診療)

封鎖性・殺菌性に優れた材料で根管内を緊密に塞ぎ、再感染のリスクを抑えます。

精密根管治療について詳しくは、根管治療のページもあわせてご覧ください。

通院の間隔について

保険診療の根管治療では、1週間前後の間隔で通院していただくことが一般的です。

間隔が空きすぎてしまうと、仮のフタがすり減ったり外れたりして、そこから細菌が入り込んでしまうことがあります。せっかく消毒した根の中が再び汚染されると、治療が振り出しに戻ってしまうこともあるため、できるだけ予定通りの通院をおすすめします。

治療期間中に気をつけたいこと

根管治療中の歯は、仮のフタをしているだけの状態です。治療をスムーズに進めるために、次のような点に気をつけましょう。

  • 治療中の歯で硬いものや粘着性のあるもの(ガム・キャラメルなど)を噛まない
  • 仮のフタが取れた・欠けたと感じたら早めに連絡する
  • 治療中の歯の周りも、やさしく丁寧に歯磨きをする
  • 痛みや腫れが強くなった場合は、次回の予約を待たずに相談する

また、治療中は歯が弱くなっているため、強い力がかかると割れてしまうこともあります。被せ物が入るまでは、なるべく反対側で噛むように意識していただくと安心です。

治療が長引いて不安なときは

「いつまで続くのかわからない」と感じた場合は、今どの段階にいるのか、あと何回くらいの見込みなのかを遠慮なく聞いてみてください。見通しがわかるだけでも、不安はかなり軽くなります。

他院で根管治療を続けているものの、なかなか症状が落ち着かないという方からのご相談も、当院では承っています。

途中で通院をやめてしまうと?

痛みが落ち着くと、「もう治ったのでは」と感じて通院をやめてしまう方もいらっしゃいます。また、仮歯が入って普通に噛めるようになったことで、治療が終わったと勘違いしてしまうケースもあります。

しかし、根管治療は最後に根の中を密閉し、被せ物をするところまでが治療です。途中で中断すると、仮のフタの隙間から細菌が入り込み、再び感染を起こす可能性があります。

実際の臨床でも、「しばらく通院が途切れていたら、また痛みが出てきた」というケースは少なくありません。その場合、再治療が必要になり、時間や費用の負担が増えたり、状態によっては歯を残すことが難しくなることもあります。

放置した場合のリスク

根管治療が必要な状態を放置すると、

  • 痛みの再発
  • 腫れや膿
  • 骨への影響
  • 抜歯のリスク

といった問題につながる可能性があります。

まとめ

根管治療の回数は、治療の方法や歯の状態によって異なります。一般的な根管治療では4~5回ほど、当院の精密根管治療では1~3回ほどが目安です。

根の数や感染の程度、再治療かどうかによっても回数は変わりますが、一つひとつの工程にはきちんとした意味があります。

大切なのは、回数ではなく、しっかり治すこと。そして、最後まで通い切ることです。

年末年始は歯科医院もお休みに入ることが多いため、治療中の方や気になる症状がある方は、年内のスケジュールも含めて一度ご相談いただくと安心です。

京都・四条烏丸のデンタルクリニックTAKANNAでは、根管治療に関するご相談を承っております。「他院で根管治療が必要と言われた」「治療が長引いて不安」という方も、お気軽にご予約・ご相談ください。

お悩みがある方はお気軽にご相談ください

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