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極端に小さな歯でお悩みの方必見!「矮小歯」の原因とその影響とは?
歯が小さいことで歯と歯のすき間が大きくなってしまい、見た目に悩んでいる方はいらっしゃいませんか。歯並びを整えようにも、歯と歯のすき間が広すぎると、矯正できるのかどうか不安に感じるのではないでしょうか。そこで今回は、極端に小さな歯でお悩み方に向けて、矮小歯の原因と対処法をご紹介します。
歯が小さいのは矮小歯が原因かもしれません
歯が小さいのは、矮小歯が原因の可能性があります。矮小歯とは、通常の歯と比べて極端に小さい歯のことです。食生活の変化によって歯が退化したことが原因といわれていますが、詳しい理由はいまだに判明していません。
全ての歯が小さいケースもありますが、多くは1~2程度の矮小歯が現れます。また、前歯の隣の歯や親知らずなどに多く見られるのが特徴です。全ての歯が小さい原因として、ダウン症候群や下垂体性小人症などのほか、顎が大きいために歯が小さく見える場合もあります。
矮小歯の治療が必要なケースとは?放置してると生じる影響
矮小歯を放置しても基本的に問題ありません。しかし、矮小歯と口腔内の状態によっては、次のように歯並びの見た目や口腔内の機能に支障をきたします。
審美的な問題
矮小歯は他の歯と比べて極めて小さいため、歯並びがガタガタになります。また、歯と歯のすき間が大きく開いた「すきっ歯」になる可能性もあります。口元が気になってしまい、人前で食事をとれなくなったり、口を開けて笑えなくなったりするケースも少なくありません。このような場合は、矮小歯の治療を行い、コンプレックスを解消しましょう。
噛み合わせのトラブル
矮小歯があると、上下の歯が噛み合わなくなります。その結果、周りの歯に負荷がかかり、歯の寿命を縮めてしまう恐れがあります。噛み合わせの問題は、顎関節に負荷がかかることで顎関節症のリスクが高まったり、頭痛や肩こりなどの全身症状が現れたりするため、早急に解消することが大切です。
歯を失う
矮小歯は歯の根が短いので、虫歯が早く歯髄に到達します。歯髄は歯の神経のことで、虫歯が到達すると激しい痛みが生じます。根管治療によって歯髄を除去することで治療できますが、歯髄を失った歯は栄養が供給されなくなるため、歯の寿命が短くなるのです。その結果、歯がもろくなり早期に失ってしまいます。
歯を失うと、周りの歯に負担がかかることで歯の寿命が縮まるため、矮小歯が虫歯で失われる前に対処することが大切です。
矮小歯の治療方法
矮小歯の治療法は、口腔内の状態や矮小歯の症状で異なります。矮小歯の治療方法について、詳しく見ていきましょう。
歯列矯正
歯列矯正とは、矯正装置を使用して歯並びを整える治療です。歯と歯の間が大きく開いている場合は、必要に応じて抜歯をして矯正します。矯正治療には、ブラケット矯正やマウスピース矯正があり、症状や予算、ライフスタイルなどを踏まえて治療法を選びます。
ブラケット矯正は、歯の表側か裏側にブラケットを取り付け、ワイヤーを通すことで歯を動かす矯正治療です。ほとんどの症例に適用できますが、目立ちやすいのがデメリットになります。一方でマウスピース矯正は、透明のマウスピースを使用するので矯正治療中に口元が気になりません。適用できる症例は限られます。
レジン治療
レジン治療は、矮小歯にレジン(歯科用プラスチック)を接着させることで歯と歯のすき間や形を整える治療です。手軽に治療できますが、レジンは吸水性が高いため、経年変化で変色や劣化が起こります。
セラミック治療
セラミック治療は、歯の表面を少しだけ削り、セラミック製の薄いプレートを張り付ける治療法です。3~4回の治療で歯並びが整うので、手軽に受けることができます。また、セラミックはほとんど変色しない上に、耐久性に優れているのが特徴です。ただ、わずかながら歯を削ることになるというデメリットもあります。
まとめ
矮小歯は基本的に治療の必要がありませんが、放置すると噛み合わせが悪くなったり審美面に影響が出たりする可能性があります。そのため、矮小歯が少しでも気になったら、歯科医院で治療を受けることが大切です。当院でも歯列矯正やレジン治療、セラミック治療など、さまざまな治療法をご用意しています。一つ一つ丁寧に説明を行いますので、小さな歯でお困りのことがあれば当院までご相談ください。